高強度耐震鳥居について |
在来工法で建立されている石製鳥居については、平常時にはその安定感は感じられるものの、地震など水平カが加わった場合には、安定度に対する計測は非常に難しい。したがって建造物として不適格であるとのレッテルが貼られているのが現状です。
地震災害の事例を見るとケースバイケースで一言では表現できないものの、おおよそ震度5以下なら大きな被害を受けない場合が多い。ただこれも揺れる時間の長さや方向などによって、大きな差が出てきます。5以上になればかなり多くの被害を受ける事は先の阪神淡路の大震災でもあきらかです。
最近大地震が起こる可能性が高い事がとりざたされていますが、歴史的事実や科学的分析によるもので、根拠のない作り話ではないと考えざるを得ません。そこで我々物作りをする者は種々のリスクを想定し、それに充分対応できる対策をたてる必要があるし、そうする事が我々の使命であると考え、より安全安定的な加工施工を考えねばならないと恩います。
当社では、この考えを根本に置き、構造カ学的な検証をいたし、在来の工法では強度不足である石材に強度を持たせるため、プレストレスを導入いたしました。愛知工業大学の構造体強度試験室において、実験を行い、有効性が実証されました。
又、4m以上の高さを有する石造物は法律上工作物とされ、構造計算が要求されます。強度不足を補わなければ違法建築として、許可されない場合も起こりうると思われます。
当社は安全第1を旨として、物つくりに取り組みたいと考えます。 |
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